家づくりを考え始めたとき、まず足を運んでみたくなるのが住宅展示場です。モデルハウスを見学すれば、実際の広さや雰囲気、各社の特徴などを肌で感じることができます。
でも何となく見て回るだけでは、あっという間に時間が過ぎてしまい、情報が整理できないまま帰ってしまうこともあります。
この記事では、住宅展示場を効率よく見学するための事前準備と、当日気をつけたいポイントをまとめます。
見学前に準備しておくこと
【1】見学の目的を明確にする
「とりあえず見に行ってみよう」でもOKですが、できれば「何を見たいのか」を決めておくと収穫が大きくなります。
例:
- 各社のデザインの違いを比べたい
- 間取りや動線の工夫を見たい
- 建物の性能(断熱・耐震)について話を聞きたい
【2】希望のエリア・土地の条件をざっくり決めておく
実際に話を聞くと、「どこに建てる予定か」と聞かれることがよくあります。未定でも、「○○市で通勤1時間以内」など、大まかな条件を持っておくと会話がスムーズです。
【3】家族で「譲れないポイント」を共有しておく
何を重視したいか(収納、日当たり、キッチン、家事動線など)を家族で事前に話し合っておくと、当日の見学が効率的になります。
【4】見学予約を入れておく
土日は混み合うことが多いため、事前予約をしておくとスムーズに案内してもらえます。
当日の見学で意識したいこと
【1】写真やメモを積極的に取る
あとから見返すために、気になった設備・間取り・仕様などはスマホで撮影OK(撮影可否は確認)
簡単なメモを取っておくだけでも、複数社を回ったときの比較がしやすくなります。
【2】担当者の対応をチェックする
案内してくれる営業担当者の「説明のわかりやすさ」「こちらの話をきちんと聞いてくれるか」なども大事なポイントです。
家づくりでは長い付き合いになるので、信頼できそうかどうかも含めて見てみましょう。
【3】見るだけでなく、体験する
- 収納スペースの奥行きや高さを実際に確認
- 吹き抜けや天井高の体感
- 床材の肌触りや建具の開閉のしやすさ
など、パンフレットでは伝わらない「感覚」も大切にしましょう。
【4】複数社を回る場合は休憩をはさむ
1日に多くのモデルハウスを回ると、情報が混ざってしまうことも。
適度に休憩を取りながら、印象をまとめる時間をとると混乱を防げます。
見学後にやっておくとよいこと
- パンフレットやメモを見ながら、家族で印象を共有する
- その会社のアフターサービスや施工事例をもう一度チェック
- 気になった会社には、後日改めて質問や相談の時間を設ける
展示場見学は家づくりの第一歩です。その場で契約まで進むことはほとんどありませんが、「どんな家にしたいか」を考えるきっかけとして、とても有効な機会です。
まとめ
住宅展示場の見学を充実させるには、「見たいこと」「聞きたいこと」「感じたいこと」をあらかじめ整理しておくのがコツです。
当日はなるべく積極的に体験しながら、自分たちの理想の住まい像を少しずつ固めていきましょう。
焦らず、一歩ずつ前に進むための行動として、ぜひじっくり見学してみてください。